賃金未払騒動4
第2回目口頭弁論
前回と同じ第301号法廷のドアを開けると、やたら人がいた。
うわ、弁護士っぽい人がいっぱい。
順番が来るまで傍聴席で聞いているが、民事だからお金の話だけだ。
金融がらみ、保険がらみ。
世知辛い世の中じゃござんせんか。
かく言う私もお金の話だ。
「原告 ○○さん 被告 オー○○シー株式会社。」
名前が呼ばれた。
前回と同様、裁判官から見て右手に私、左手にCEOが座る。
CEOは偽勝負メガネを掛けてる。
ちょっと笑いそうになる。
裁判官:「前回の続きと言うことで、支払いの計画は決まってますか?」
CEO :「具体的に、あのー、どう支払うのかは、あのー、これからです。」
裁判官:「そうですか。それでは司法委員の方、間に入って頂いて、話しを進めて頂くと言う事ですね」
CEO :「っていうか、あのー、えー、今、あのー、大震災の影響でー、取引先やなんかが被災した物ですから」
裁判官:「それも含めて話し合ってください。」
CEO :「それでー、今月中、今月の末にー、あのー、支払い計画をー、提出する事ができるようにはなるんでー、
それを持って話さないとー、今はちょっとー、具体的にー、いつにいくらと言うのが出せないのですが。」
裁判官:「そうですか。会社はどこにあるのですか?」
CEO :「中央区です。」
裁判官:「業種は?」
CEO :「ソフトを開発して売っています。そのお客さんが仙台に居てー、それでー、
遅れてましてー、今月末に、あのー、えー、いつー、支払いというか、
それが行われるかと言う予定がー、決まるんですけども、今月ー、えー、
その支払いの原資としては、それを見込んでおりましたので。」
仙台!!
言うに事欠いて仙台!
やっぱ、この人面白い(笑)
行って帰ってくるだけで大赤字だ(笑)
やばい。我慢できない。笑う。
裁判官:「会社が直接被害を受けたのではないですよね。」
CEO :「はい。ちょっと遅れると言うことです。」
裁判官:「原告、どうですか?そういう事情があると言うことなんですが」
私 :「仙台にある会社なんて聞いたことが無いし、はっきりしない。
ですが、今月末待てば支払いが出来ると言うことですね?」
CEO :「支払い計画が出来る。」
裁判官:「明確になると言うことですね。」
CEO :「はい。」
私 :「だったら待ちます。」
裁判官:「次回までにはしっかり計画を立ててください。」
CEO :「はい。」
で、次回は6月になる。